愛の批判
愛は花よりも美しい
でも、ずっと早く死んでしまう
夏の時刻より暖かいけど
もっと早く逃げてしまう
・・・・・・
友だちのあいさつよりは優しいけれど
いつわりなのは同じこと
・・・・・・
そして洪水のように
あとに残すのは
胸と心の
完全な荒廃だけ
・・・・・・
では誰が愛にいてほしいと求めようか
この地上では
愛はやむことのない苦しみの
おおもとでしかないとしたら
・・・・・・
では、どうしたら、不安と嘆きから
心の休息が得られるのだろう
教えてください、もう眠りについて
やっと祝福を得ている人たちよ
わたしの叫びに答え
地下から声々が香のように
立ち昇り、答えたのは
「無関心だけ」と
(Christina Rossetti)